聖公会を取り巻く状況
現今、世界また日本の聖公会では、聖公会信仰の根幹をゆるがすようなことが起っています。海外の聖公会(アングリカン・コミュニオンに属する諸教会)では、例えばニュージーランド管区(Anglican Church in Aotearoa, New Zealand and Polynesia)では「父なる神」に代え「父と母なる神」と教えたり、また米国聖公会のある教会では「父と子と聖霊なる神」が「母と娘と聖霊なる神」と唱えられている等が伝えられてきます。又、日本聖公会においても主が定め命じられたブドウ酒に代え、ブドウ汁が聖餐式に用いられたと伝えられてきます。また、使徒時代より二千年来継承してきた男性による三聖職位に女性が加わりました。世界的な傾向です。
これらの傾向は、聖書時代が男性優位の家父長制社会であり、現代は男女同権の時代であるゆえ、家父長制時代に記された聖書を現代に合わせて見直し、書き直そうとする運動です。そしてその淵源は16〜17世紀のルネッサンス、文芸復興に端を発する人間の理性を尊重する啓蒙思想にあると思われます。